東京都中央区の精神科・心療内科 東京メトロ日比谷線築地駅徒歩1分、有楽町線新富町駅徒歩3分
つきじ心のクリニック、院長の榊原です。
うつ病は、意欲・関心の低下、気分の落ち込みや不安焦燥感といったこころに現れる症状、それに加えて不眠や食欲低下などの身体症状が現れてきます。日本人が生涯うつ病になる確率は1割というデータもあり、メンタルの病気のなかで、もはや誰でもかかりうるものと言えるかもしれません。うつ病は基本的にはきちんとした治療で良くなる病気です。
うつ病は脳内で起こった神経伝達物質の異常、あるいは前頭葉の機能異常などが原因と言われていますが、それ以外の原因(周囲の環境、本人自身の考え方のクセ、身体の病気の影響、薬物による影響、飲酒など)も重なっている場合があり、治療方針を決めるためにはそれらを見極める必要があります。治療はまずは安静、そして必要最小限の薬物療法です。必要に応じて、本人の性格や考え方、そして治療効果を確認するための心理検査を行ったり、考え方のクセを克服するための認知行動療法を行う場合もあります。何がベストな治療法かは本人のおかれた状況によってそれぞれです。当院ではまず本人の全体像を把握するように努め、本人にとって何が一番よい治療かをご提案したいと考えております。まずは休養と薬物療法が最優先される場合もあれば、日常生活の見直しや考え方のクセの見直しなどをご提案させていただく場合もあるかもしれません。
また、うつ病にまでは至らなくても、このような症状は出ることがあります。職場や学校などでの人間関係がうまくいかなかったり、働く環境が過酷だったり、職場が自分と合わなかったりといった精神的ストレスが原因で気分が晴れなくなったりする場合です。適応障害と呼ばれる病気がこれに当たるものです。治療はまず休養(必要な場合は診断書を発行して休養を勧めます)で、それに加えて原因となっているストレスを除去するためにはどうしたらいいのか、考えていきましょう。