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東京都中央区の心療内科、メンタルクリニック 東京メトロ日比谷線築地駅徒歩1分、有楽町線新富町駅徒歩3分
つきじ心のクリニック 院長の榊原です。
多くの女性が、月経前の期間に気分や身体症状の変化を訴えます。その多くは日常生活に深刻な影響を与えることはなく、それらを月経前症候群(premenstrual syndrome : PMS)と呼んでいます。具体的な診断基準は以下の通りです。
最近3回の月経周期中、月経5日前に1つでも下に挙げた精神的・身体的症状があればPMSと診断されます。
<精神的な症状>
・憂うつな気分
・イライラする、怒りっぽい
・気持ちが落ち着かない
・眠れない・日中眠気がひどい
・人と会いたくない・話したくない
<身体的な症状>
・乳房の張り
・おなかの張り
・頭痛
・手足のむくみ
PMSは軽い場合は治療を必要としません。また有酸素運動、日常生活の改善、カルシウムやマグネシウム、ビタミンB6などのサプリメントの補給で改善することが多いと言われています。しかし重症の場合は抗うつ薬(SSRI)、低用量ピル、漢方薬などによる治療を行い、改善することができます。
PMSで婦人科からピルを処方されている方を多く見かけますが、基本的にPMSは「ホルモン分泌の変化が脳に影響し、自律神経系をはじめとした脳のはたらきに影響している」ので、ピルで症状がうまく改善しない方は心療内科に相談した方がいいかもしれません。