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東京都中央区の精神科・心療内科、メンタルクリニック 東京メトロ日比谷線築地駅徒歩1分、有楽町線新富町駅徒歩3分
つきじ心のクリニック、院長の榊原です。
本日は不眠症についてのお話の第3回です。
皆さんは、眠れないことが続いたときにどうしていますか?結構「お酒を飲んで寝る」という方がいると思います。
この、「眠れない時にお酒を飲む」という行動は日本人の特徴のようです。
日本大学精神科の内山先生の報告では、10カ国で不眠を解消するための行動の比較をしたところ「病院で医師に相談する」割合が
日本は最低で、逆に「お酒を飲む」割合が一番高かったそうです。
以前ブログで話しましたが、残念なことにアルコールは「寝つきはよくしても、眠りを浅くしてしまう」ということが
わかっていて、不眠の解消にはなりません。
むしろ、医師の指示のもとで適切な量を守って薬(睡眠導入剤あるいは抗不安薬など)を服用する方が良い睡眠を
取り戻せると考えます。
不眠症は、①まず自分自身の生活習慣を見直し、それでも不眠が続く場合は②一時的でも薬物治療が望ましいと思います。
なぜなら、不眠を野放しにしておくと、
1)日中の仕事・勉強の能率を悪くする。
2)生活習慣病のリスクを高める(例えば高血圧や糖尿病を悪くする。食欲が高まって体重が増えてしまう、など)
3)うつ病のようなこころの病につながってしまう恐れがある。あるいは精神的に不安定になりやすくなる。
4)日中眠くなってミスや事故の原因になる。
などの弊害が出てきてしまうからです。
一度、当院までご相談ください。