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更年期障害と不眠症(その2)

東京都中央区の心療内科、メンタルクリニック 東京メトロ日比谷線築地駅徒歩1分、有楽町線新富町駅徒歩3分

つきじ心のクリニック 院長の榊原です。

今日も前回に引き続き、更年期障害と不眠との関係についてお話しします。

更年期障害とは、閉経期の女性に起こるホルモンの分泌量の変化が原因で起こります。

具体的には、卵巣機能の低下による女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)の低下にともなって、

脳(脳下垂体)から出るホルモン(卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモン)が逆に上昇します。

(女性ホルモンの分泌している場所)

このことは、脳下垂体の近くにある自律神経の中枢(視床下部)にも影響を及ぼし、

動悸、発汗、冷え、ほてり、イライラ、抑うつ、頭痛、めまい、疲れやすい、などといった

いわゆる「自律神経失調」の症状を出す原因になるのです。

上に述べたいろいろな「自律神経失調」の症状の中でも、

イライラ、抑うつ、疲れやすいという症状は、不眠を併発しやすいと言われています。

(Terauchiら 2010*)

更年期障害に対する治療としては、ホルモン補充療法がありますが、

不眠に対しては、睡眠薬の服用も効果があると言われています*。

更年期障害で不眠を併発している方、ホルモン補充療法で改善しないようであれば、

ぜひご相談ください。

*Terauchi M et al: Climacteric 13(5): 479-486, 2010.

 

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