つきじ心のクリニック

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暑い日が続いていますが、ぐっすり眠れていますか?

東京都中央区の心療内科 東京メトロ日比谷線築地駅徒歩1分、有楽町線新富町駅徒歩3分

つきじ心のクリニック、院長の榊原です。

最近、東京はやっと夏らしい暑さが続いていますね。でも寝苦しさを感じる方も多くいらっしゃると思います。当院にも不眠を訴える患者さんがたくさんいらしています。

もともと、睡眠中は身体が体温調節を行っており、ある程度汗をかくものです。「寝がえりをうつ」のも、無意識に体位を変えて熱を放散しようとする働きだと言われています。

しかしながら、あまりに暑いと汗をかいて目が覚めてしまうこともありますよね。また身体が火照って寝付けないという方もいらっしゃると思います。

人の体温は、1日の中でわずかに変動しています。夕方に一番高く、明け方に一番低くなるのが正常なのですが、そのリズムが何らかの原因でくるってしまうと体内時計も不規則となり、不眠の原因となってしまうことがあります。通常、人が眠りに入る夜中12時頃の時間帯は、ちょうど体温が急激に下がり始める時間帯です。その急激に体温が下がることが「眠りへのスイッチを入れる」ということがわかっています。その作用にメラトニンというホルモンがかかわっています。メラトニンというホルモンは、光の刺激で分泌が抑制されます。特に夕方以降の光刺激はメラトニンの分泌を抑制し、体内時計を遅らせてしまうということがわかっています。

不眠がちな方は、覚醒作用があり体内時計を不規則にして不眠の原因となりえるカフェイン系の飲み物を摂取することを夕方以降は控えましょう。寝るときに体温が下がらなくなる原因となる激しい運動や熱い風呂に入ることも控えた方がいいでしょう。また、メラトニンの働きを妨げないために、寝る前のスマホやテレビ、ゲームなどは長くしない方がいいでしょう。そしてアルコール摂取は寝つきを良くしますが、眠りを浅くすることもわかっているので避けたほうがよいでしょう。

不眠を放置しておくと、自律神経系や脳の様々な機能に障害をきたすことがあります。わかっているだけでも、高血圧、糖尿病、胃潰瘍、頭痛、消化器症状(下痢、便秘)、動悸、肥満などの体にでる症状や、不安緊張感、過食傾向、抑うつ、疲労感、作業能力の低下などの精神的な症状を引き起こすなど、全身のありとあらゆるところに影響を及ぼします。

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