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こんにちは。
毎晩、布団に入ってもなかなか眠れない……そんな夜が続くと、とてもつらいですよね。今回は、そんな「不眠症」について、やさしくお話ししていきたいと思います。
不眠症とは、「眠ろうとしているのにうまく眠れない」「寝てもすぐに目が覚めてしまう」「朝早くに目が覚めて、その後眠れない」など、睡眠に何らかのトラブルが続いて、日中にも体や心に不調を感じる状態のことを言います。
ただ、たまに寝つきが悪い日があるくらいなら、誰にでもある自然なことです。
でも、こうした眠れない夜が週に3回以上、1ヶ月以上続いている場合は、不眠症の可能性があります(日本睡眠学会の「非器質性不眠症」の診断基準)。
不眠症には、さまざまな原因があります。たとえば──
ストレスや不安:仕事や学校、人間関係の悩みなど。
生活リズムの乱れ:夜遅くまでスマホを見ていたり、昼夜逆転していたり。
病気や薬の影響:うつ病や不安障害、あるいは持病で飲んでいる薬の副作用。
加齢:年齢を重ねると、自然と眠りが浅くなる傾向もあります。
とくに、現代はスマホやパソコンを長時間使う生活が普通になってきているので、知らないうちに体内時計が乱れやすくなっています。
また、悩みごとを抱え込みやすい方は、布団に入ると色々と考えこんでしまい、余計に眠れなくなることも多いです。
「少し眠れないくらい、たいしたことない」と思われるかもしれません。
でも、眠れない日が続くと、体にも心にもさまざまな影響が出てきます。
日中ぼんやりして集中できない
イライラしやすくなる
気分が落ち込みやすくなる
体のだるさや頭痛、胃腸の不調
さらに、長期間の不眠が続くと、うつ病などの心の病気につながることもあります。
「眠れない」ということは、単なる夜の問題ではなく、日中の生活や心の健康にも大きく関わっているのです。
不眠症を改善するためには、まず生活リズムを整えることがとても大切です。
すぐに全部を完璧にする必要はありません。できることから、少しずつ始めましょう。
眠れなかった日でも、朝は決まった時間に起きて、朝日を浴びることが大切です。朝の光は、体内時計をリセットしてくれます。
スマホやパソコンの画面は、脳を覚醒させてしまいます。寝る1時間前には画面を見るのを控え、ゆったりと過ごしましょう。
読書、ぬるめのお風呂、軽いストレッチなどがおすすめです。
コーヒーや紅茶などのカフェイン飲料、また寝酒は、睡眠の質を下げてしまいます。
できれば、夕方以降はカフェインを控え、夜のお酒もほどほどにしましょう。
「早く寝なきゃ」と焦ると、逆に眠れなくなってしまいます。眠れないときは、一度布団を出て、軽く読書などをして、眠くなるのを待ちましょう。
生活習慣を整えても眠れない日が続く場合や、眠れないことがとてもつらく感じるときは、どうか一人で悩まず、心療内科を受診してください。
眠りに関するお悩みは、とてもデリケートなものです。
お話をじっくりうかがったうえで、その方にあった治療やサポート方法を一緒に考えていきます。
薬に頼るのが不安な方も多いかもしれませんが、必要に応じて少量から調整し、眠りをサポートする方法もありますので、どうぞご安心ください。
眠りは、心と体の回復タイムです。
よい眠りをとることで、毎日の元気や笑顔が自然と戻ってきます。
眠れない夜をひとりで抱え込まず、まずはできることから、そして必要であれば、専門家と一緒に向き合っていきましょう。
築地 心療内科 つきじ心のクリニックでは、不眠症をはじめ、さまざまな心のお悩みに寄り添っています。
どうぞお気軽にご相談ください。