つきじ心のクリニック

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不眠症について(1・不眠症とは)

東京都中央区の精神科・心療内科、メンタルクリニック 東京メトロ日比谷線築地駅徒歩1分、有楽町線新富町駅徒歩3分

つきじ心のクリニック、院長の榊原です。

 

睡眠は、脳が休むために欠かせないものです。その時間が短くなったり、質の悪いものになり、疲労感がとれず日常生活に苦痛や支障を来す状態を不眠症といいます。

 

以下に思い当たる項目はありますか?

・寝付きが悪い:布団に入ってから眠りにつくまでに30分以上かかってしまうことはないですか?

・夜中に何度も目が朝早い時間に目が覚めてしまう:寝付いても夜中に目が覚めてしまう状態を中途覚醒、朝予定より早く目が覚めてしまう状態を中途覚醒といいます。

・よく眠れた感じがしない:時間的には長く眠ったのに、「よく眠れた。疲れがとれた」という実感がない状態を熟眠障害といいます。これは睡眠が浅い場合におこります。

・睡眠以外の体調や精神状態で困っている:不眠で悩む方のなかに、その基礎に神経症やうつ病などの心の病を抱えていることがあります。その場合、単に眠れればよいということではなく、むしろ不眠症を警告信号としてとらえ、その基礎となる病の診断と治療を専門家に相談して解決してください。

 

<不眠症の原因>

 

不眠症の原因や病態は一つではありません。大まかにまとめると以下のようになります。

(1)他の心の病に伴う不眠症:うつ病、不安障害、双極性障害、統合失調症など、様々な心の病で不眠症が認められます。うつ病の不眠の特徴は、入眠障害以上に中途覚醒や早朝覚醒が目立つことです。不安障害の不眠が入眠障害を主とすることとは対照的です。いずれにしても不眠は病の部分的な症状なので、基となる病の診断と治療が必要です。

(2)身体の病状に付随する不眠症:身体の病気の様々な症状、例えば疼痛、かゆみ、発熱といった苦痛な体調のため睡眠が妨げられることがあります。その場合は中途覚醒や熟眠障害が主になります。また睡眠中に気道が塞がったりして一時的に呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群という病気の場合も、頻繁に睡眠が中断されることになります。これらは、不眠の治療とともに該当する身体の病気の治療が必要です。

(3)環境による不眠:睡眠は音や明るさ、温度(気温や体温)や湿度、寝具の寝心地などの睡眠環境に左右されることがあります。

(4)(1)〜(3)のいずれにも該当しない、いわゆる「(原発性)不眠症」

不眠でお悩みの方は、一度ご相談下さい。

 

つきじ心のクリニック 院長 榊原 聡

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