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東京都中央区の心療内科 東京メトロ日比谷線築地駅徒歩1分、有楽町線新富町駅徒歩3分
つきじ心のクリニック、院長の榊原です。
今回はパニック障害の治療についてお話しいたします。
心療内科の病気の中でも、パニック障害は比較的薬が良く効く疾患です。基本的な考え方としては、①不安発作を予防するもの、②出てしまった不安を治めるもの、という2種類の薬を用います。
①は抗うつ薬の1種である、SSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)という薬を用います。即効性がある薬ではないので、薬を飲み始めて1〜2週間して効果が表れ始めます。効果が表れると徐々に発作回数が減少していきます。副作用としては、薬を飲み始めた時期に服薬後のムカムカを感じる方がいらっしゃいますが、2,3日後には体がお薬に慣れてそのような症状が減ってくることがほとんどです。他には眠気、口が渇く、便秘、めまいなどを感じることがありますが、症状や感じ方には個人差があります。
②は、不安発作が起こってしまったときに強い苦痛がある人にのんでもらう薬です。毎日飲むのではなく、症状が出たときにだけ飲む臨時の薬(頓服薬)としてお守り代わりに処方するものです。ですから、症状がないときは服用する必要はありません。通常、ベンゾジアゼピン系抗不安薬という薬を用います。
薬を飲めば症状が治まり、苦痛から解放される病気なので、できるだけ早く受診されることをおすすめします。