眠れない、眠りが浅い
人々にとって睡眠が重要であることは言うまでもありません。眠れないと、精神状態がすぐれなかったり、ミスが多くなるなどの日中の活動に悪い影響が出てきます。また近年では、不眠が生活習慣病を引き起こす一因であることもわかってきています。「忙しくて寝る時間がない」という方も多いとは思いますが、大事なのは「睡眠の質」です。一度当院にお越しいただき、一緒に考えて見ましょう。当院では、単に睡眠薬を処方するといったことはせず、それぞれの方の事情に応じた提案をしてまいります。
Trouble
人々にとって睡眠が重要であることは言うまでもありません。眠れないと、精神状態がすぐれなかったり、ミスが多くなるなどの日中の活動に悪い影響が出てきます。また近年では、不眠が生活習慣病を引き起こす一因であることもわかってきています。「忙しくて寝る時間がない」という方も多いとは思いますが、大事なのは「睡眠の質」です。一度当院にお越しいただき、一緒に考えて見ましょう。当院では、単に睡眠薬を処方するといったことはせず、それぞれの方の事情に応じた提案をしてまいります。
仕事や学校に行っている方にとっては辛い症状です。これらはまず「夜眠れない」から起きるのか、過眠症という睡眠障害、睡眠時無呼吸症候群をはじめとした睡眠を妨げる体の病気のせいなのか?あるいは他の精神的な理由なのかを見極めなければなりません。精神的な理由であれば、心理検査なども必要になる場合があります。
疲れやすいという方は、まず内科などで身体の異常がないか、まずチェックしてからの受診をお勧めします。特に身体の病気の検査で異常がない場合、「疲れやすい」という症状で一番多いのがうつ病です。まずは早めの受診をお勧めします。
痛みがどうにも良くならないという方で、色々な身体の診療科でも原因がわからなかった方で、抗うつ剤などが有効な場合があります。
眠れないという方で、いざ眠りに入ろうとすると足のあたりがムズムズしてきて眠れない、という症状を持つ方が結構おり、それはむずむず脚症候群(昔はレストレスレッグス症候群と言われていた)という睡眠障害の症状です。これは脳から足への神経回路に関係する神経伝達物質であるドーパミンの異常が原因であることが近年わかってきました。現在は保険適応のお薬もありますので、ぜひご相談ください。
こういった症状が出現するうつ病は、それらに加えて不眠や食欲低下など、身体にも症状が現れてきます。日本人が生涯うつ病になる確率は1割というデータもあり、もはや誰でもかかりうる病気と言えるかもしれません。うつ病は基本的にはきちんとした治療で良くなる病気です。
うつ病は脳内で起こった神経伝達物質の異常、あるいは前頭葉の機能異常などが原因と言われていますが、それ以外の原因(周囲の環境、本人自身の考え方のクセ、身体の病気の影響、薬物による影響、飲酒など)も重なっている場合があり、治療方針を決めるためにはそれらを見極める必要があります。治療はまずは安静、そして必要最小限の薬物療法です。必要に応じて、本人の性格や考え方、そして治療効果を確認するための心理検査を行ったり、考え方のクセを克服するための認知行動療法を行う場合もあります。
また、うつ病にまでは至らなくても、このような症状は出ることがあります。職場や学校などでの人間関係がうまくいかなかったり、働く環境が過酷だったり、職場が自分と合わなかったりといった精神的ストレスが原因で気分が晴れなくなったりする場合です。適応障害と呼ばれる病気がこれに当たるものです。治療はまず休養(必要な場合は診断書を発行して休養を勧めます)で、それに加えて原因となっているストレスを除去するためにはどうしたらいいのか、考えていきましょう。
最近以前よりもイライラするとか、ちょっとしたことで怒りっぽくなったりカチンときたりすることがある、という場合にはどのようなことが考えられるでしょうか。
まずは適応障害という病気の可能性を考えます。職場や学校などでの人間関係がうまくいかなかったり、働く環境が過酷だったり、職場が自分と合わなかったりという精神的ストレスが続いた場合に起こる感情・情緒面の変化です。この場合、治療は休養とストレスの除去です。
またうつ病の症状としても、このような症状が出てくることがあります。このような症状は放っておくと悪化しますので、薬物療法で感情をある程度コントロールする必要があります。また睡眠が十分取れていない場合も多いので、睡眠に関しても留意する必要があります。
また女性の場合、ホルモンに影響を受けてこのような症状が出ることがあります。月経の始まる数日前からイライラしたり、気分が落ち込んだりして、月経が始まるとおさまるという月経前症候群です。また産後数週間までの間や、更年期(閉経前後約10年)などにおいても同様の症状が見られます。治療は妊娠の可能性や授乳などの影響も考えながらの薬物療法、心理療法などです。
その他、統合失調症、双極性障害、薬物による影響、ADHDなどでもこの症状は見られます。
最近元気がないねと言われたり、自分でも自覚した場合、あるいは集中できなくて仕事や学業に支障が出てきた場合はどのようなことが考えられるでしょうか?
まずはうつ病の可能性です。うつ病は例えると「電池切れ」の状態で、意欲や集中力の低下に加えて不眠や食欲の低下などが特徴で、まずは休養や必要最小限の薬物療法による「充電」が必要となります。
また、小さい頃から物事に集中することが苦手だったり、片付けが苦手、忘れ物が多い、周囲の刺激で気が散りやすいなどの症状はADHDと呼ばれる発達障害の一つです。心理検査などで自身の傾向を把握し、日常生活で気をつけることも大事ですが、最近は薬物療法も効果があります。
今まで少し元気がなかったのに、逆に最近は短時間しか寝なくても平気になった、周囲にテンションが高くなったように感じる、最近衝動買いが多くなったなどの症状がある場合は、双極性障害の可能性があります。周囲とトラブルが出てくるような状態だと、入院施設での治療が必要となるかもしれません。また双極性障害の方が抗うつ剤を飲んでいると、このような状態になってしまうことがあり、そういう場合は抗うつ剤を中止して他の系統の薬(気分安定薬など)に変更する必要が出てきます。
職場や学校で、精神的ストレスとなる一番の原因は人間関係だと思います。元々対人関係が苦手な場合、就職や入学式、転職などで自分の不慣れな環境に置かれると新しい人間関係がストレスになったりするかもしれません。場合によっては、適応障害といって精神的ストレスが身体や心に症状として現れる場合があります。そのような場合、私たちがお手伝いできるかもしれません。
また、特に社交の場面(人前でスピーチや発表をする、会食するなど)で「失敗するのではないか」と考え過ぎて緊張感・不安感が強くなり赤面したり、汗をかく、手足が震える、動悸がするなどの自律神経症状が現れる病気を社交不安障害(対人恐怖症)といいます。現在では脳内物質のセロトニンが関係していることがわかっており、SSRIという保険適応の薬剤があります。またこの病気になりやすい性格傾向として内向的、心配性、過敏症、完全主義(これらを森田神経質と呼んでいます)が言われています。従って治療としては薬物療法に並行して、自身の性格傾向、考え方のクセなどを考慮に入れた心理療法を行なっていくことになります。
人生の中で別れは辛いものですが、避けられないものです。人は誰でも、大事な人との死などに直面すると精神的に不安定になります(悲嘆反応)。通常ほとんどの人は一定のプロセスを経てその辛い体験を克服していきますが、中には長期間続いたり、複雑な症状が出たりする場合があります(抑うつ、不安感、自責感や強い孤独感など)。この場合は専門的な治療が必要になります。
社交の場面(人前でスピーチや発表をする、会食するなど)で「失敗するのではないか」と考え過ぎて緊張感・不安感が強くなり赤面したり、汗をかく、手足が震える、動悸がするなどの自律神経症状が現れる病気を社交不安障害(対人恐怖症)といいます。現在では脳内物質のセロトニンが関係していることがわかっており、SSRIという保険適応の薬剤があります。またこの病気になりやすい性格傾向として内向的、心配性、過敏症、完全主義(これらを森田神経質と呼んでいます)が言われています。従って治療としては薬物療法に並行して、自身の性格傾向、考え方のクセなどを考慮に入れた心理療法を行なっていくことになります。
医療の範囲であるのかどうかはわかりませんが、もし日常生活で苦痛を感じているのであればご相談ください。心の病気を治療するプロセスにおいて家族関係や親しい関係の人との付き合い方はとても重要であり、そのノウハウがお役に立てるかもしれません。
以前は問題なくできていた仕事や勉強、家事などが急にできなくなったり、要領よくできなくなってきた時、一番考えられるのがうつ病です。
うつ病は脳内で起こった神経伝達物質の異常、あるいは前頭葉の機能異常などが原因と言われていますが、それ以外の原因(周囲の環境、本人自身の考え方のクセ、身体の病気の影響、薬物による影響、飲酒など)も重なっている場合があり、治療方針を決めるためにはそれらを見極める必要があります。治療はまずは安静、そして必要最小限の薬物療法です。必要に応じて、本人の性格や考え方、そして治療効果を確認するための心理検査を行ったり、考え方のクセを克服するための認知行動療法を行う場合もあります。
また回復しても、復職や復学がスムーズに行えるように支援をしてまいります。
人前で緊張しやすい場合は、3の「人前に出るのが苦手」をご覧ください。
また、いつも緊張しているという場合、自律神経症状と言われる身体に出る症状に悩まされます。すなわち胸が苦しい、汗をかきやすい、眠りが浅い、肩こりや頭痛がひどい、仕事や学校から帰宅したらぐったりしてしまうなどです。この場合、薬物療法でリラックスできるようにしたり、緊張しやすいことの背景にある性格傾向や考え方のクセを見極めてつらさをやわらげていけるようにお手伝い致します。
何か特定のものが苦手だ、という症状を持つ状態を「恐怖症」といいますが、この場合は乗り物恐怖症ということができるかもしれません。多くの場合、混んでいる時に乗れない場合が多いです。多くの場合、恐怖感とともに動悸や呼吸困難、腹痛、めまい、はきけなどの色々な自律神経症状が出てきます。
また、乗り物に限らず、人混み、狭い室内にいることなどがきっかけとなって突然に上記のような自律神経症状が発作的に出てくる病気がパニック障害と呼ばれるものです。
いずれにしても、自律神経症状は辛いものですので、まずは薬物療法を行い、回復の具合によっては精神療法的なアプローチも行います。
この症状は、周囲に対して過敏になりすぎている状態と言えます。多くは統合失調症という病気でよく見られる症状ですが、早めに受診し相談することが大切です。場合によっては入院施設のある医療機関を紹介させていただきます。
この場合の「声」とは、幻聴のことです。本来頭の中に浮かんでくる考えは自分自身のものですが、統合失調症の幻聴は「他人の声」となって自分自身の行動に悪影響を与えます。早めの受診をお勧めしますが、入院が必要な場合はしかるべき医療機関を紹介させていただきます。
産後数日から産後1ヶ月の間は、出産前後のホルモン分泌の変化や育児の不安などが重なって情緒不安定となったり、気分が憂うつになったりします。これを一般に「マタニティブルー」と呼んでいます。また産後1ヶ月を過ぎても同じ症状が続く場合を「産後うつ」と呼んでいます。マタニティブルーはとにかく周りのサポートが大切ですが、産後うつで育児や日常生活に支障が出ている場合は治療が有効です。
育児や介護をしている方は日常生活でとにかく時間がなく、精神的にも余裕がなくなっていると思います。中には感情が不安定になってしまったり、孤独感が強くなってしまうようであれば、ご相談ください。
周囲の色々なことを深刻に取り上げて、常に不安感が強くなり、色々な自律神経症状が現れる疾患が全般性不安障害です。必要最小限の薬物療法で不安を和らげつつ、必要なら不安に陥りやすい考え方のクセを改善できればと思います。ご相談ください。
仕事になかなか戻れずに困っている方もぜひご相談ください。復職先ともうまく連携しながら、スムーズに職場に戻れるような方法を一緒に考えていければと思います。
今通院されている医療機関で出ているお薬を減らしたいと希望されている方も一度ご相談ください。紹介状とお薬手帳をご持参いただきたいですが、紹介状はなくても構いません。本来理由があって処方されている場合はご希望に添えないかもしれません。
診断書などのご相談も受け付けております。ただし障害年金や手帳の場合は、通院期間や症状によっては希望に添えないかもしれませんが、ご了承ください。休職の診断書については、当日に発行することも可能ですのでご相談ください。